1.金の品位について | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
指輪等にあるK18やK14の刻印。 これは使われている金のうち、重さでどれだけ純金が入っているかを表しており、 これを金の品位と言う。
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2.なぜ純金を使わないのか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
業界では純金を「ヤキ」と呼ぶ。金の精錬の際に塩をつけて焼いたので「ヤキ」と言う言葉が生まれたらしい。 純金に対する人間のあこがれは強いはずなのに、ジュエリーにこのヤキを使わないのはなぜか。 古代のジュエリーはほとんど22K以上。 少し力を加えてその柔らかさで、本物かどうか確かめられるという点も有用されていたようだが、純度の高い金は �柔らかすぎて傷が付きやすい �石を留める爪が簡単に変形して石がはずれやすい という理由で、現代ではヤキを使わない。 古代のジュエリーに22K〜24Kが多いのは、このような意識が低かったため。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.割金と色 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本体となる金属に混ぜる金属を割金と言う。ウイスキーを水で割るように、ヤキを他の金属で割るため。 18金は24分の18がヤキで、残りの6が割金。その割金として使われるのは銀や銅。 この割金の銀と銅の割合を五分五分、五分割りより銅が多ければ赤っぽく、銀が多ければ青っぽくなる。 ごくわずか赤い四分六割、ごくわずかに青い逆四分などと言い、これらがイエローゴールド。 銅の割合が90%、銀の割合が10%位になると、はっきり赤っぽく見えるが、これが赤金(レッドゴールド)。 この銅:銀、9:1、8:2から7:3位までの銀の中にパラジウムを入れると、銅の赤が薄まりピンクゴールドとなる。 実際には、地金の流動性をよくするために亜鉛等を入れることもある。 赤金とは逆に銀:銅の割合が7:3や8:2、9:1位にしていくと、青っぽくなり、これを青金(グリーンゴールド)という。
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4.18Kホワイトゴールド | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホワイトゴールドとは、文字通り、白い色をしている金で、純金に白い色をしたパラジウムを加えたもの。 18Kホワイトゴールドとは、重さで純金75%とパラジウム等を25%混ぜたもので、 以前はパラジウムでなく、同じ白い金属であるニッケルで割っていましたが、 最近ではパラジウムで割ったものが圧倒的に多く、これをパラ割りホワイトゴールドと呼ぶ。 これはニッケル割りが人体に悪い影響を与える事があるため。 ホワイトゴールドはWhite Goldと書き、略してWG、それが18金だったらK18WGと刻印される。 英国製だと750と刻印されることもある。英国ではプラチナは950の品位しか認められてないため、 白い金属で750と打ってあれば、18KWG。 ホワイトゴールドを日本語で訳すと、白い金となりますが、白い金すなわち白金はプラチナのことで、金とは全く別の貴金属。 ホワイトゴールドは、日本語でもホワイトゴールドで、白金と訳してはいけない。 ホワイトゴールドはあくまで白い色をした金合金。 白い金と言っても銀のような白さではなく、やや黄色みを帯びた白。 ヨーロッパでは、ホワイトゴールドでも銀でも自然のままの地金の色を好むが、 日本ではロジウムで表面を処理する事が多い。 ロジウムの堅さで、表面に傷が付きにくくすると言う効果もある。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.14金 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
14金になると金の割合は半分近くまで下がり約58%千分率で585,または583となる。 その分、銀と銅の割合は増え、亜鉛なども添加される。 以下の表はその成分割合。 特に14Kホワイトゴールドは18金WGとは大きく違うことがわかるだろう。
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